@article{oai:mdu.repo.nii.ac.jp:00000113, author = {白鳥, 徳彦}, issue = {1}, journal = {松本歯学}, month = {Apr}, note = {application/pdf, インプラントはブラキシズム等によって疲労破壊することが報告されており,この原因は加工歪みによる.したがって加工歪みを取り除くことを目的にチタン(CPTi)を400℃,600℃,800℃,900℃の電気炉(SLC115, Selec)内で,40分,60分,80分間焼鈍した.それぞれ処理した後,引張強さ,伸び,硬さ,疲労破壊,組織観察について検討を行った.その結果,CPTiの引張強さは焼鈍温度が高くなると小さくなる傾向であった.また,引張強さに対する加熱時間の影響は400℃と900℃では認められなく,600℃と800℃では処理時間が長いほど引張強さは小さくなった.伸びは焼鈍温度が高くなると大きくなる傾向であった.また,処理時間に関しては焼鈍温度が低い場合,処理時間が長くなるほど伸びは大きくなった.耐力においては900℃以外は焼鈍温度が高く,処理時間が長いほど小さくなる傾向であった.弾性係数は加熱前よりも大きくなる傾向であり,焼鈍温度,処理時間ともに一定した影響は認められなかった.しかし,900℃に関しては処理時間が長くなるにしたがって弾性係数は大きくなる傾向であった.硬さは,800℃までは焼鈍温度が高いほど小さくなる傾向であり,処理時間による一定した影響は認められなかった.900℃処理では800℃処理よりも硬さが大きくなる傾向であった.疲労破壊は400℃で40分処理が最も良好であった.加熱重量変化においては,加熱することによって重量が増加した.400℃と600℃処理では大差が認められなかったが,900℃処理が最も大きく重量の増加が認められた.その増加量は800℃と比較して4倍であった.組織は800℃と900℃処理では再結晶化が認められ,粗大化していた.疲労破壊面の観察では結晶が微細な400℃と600℃は破断面も微細であり,粗大化した結晶の800℃と900℃では破断面も粗造な状態で観察された.したがって,CPTiを用いインプラント体を加工した場合,加工後400℃で出来るだけ短時間で焼鈍処理を行うことによって疲労破壊を防止することが可能となることが示唆された.}, pages = {51--60}, title = {チタンインプラント材の焼鈍温度が機械的性質に及ぼす影響}, volume = {35}, year = {2009} }