@misc{oai:mdu.repo.nii.ac.jp:00002409, author = {Aoki, Ayane and 青木, 文音}, month = {2015-07-15, 2017-10-14}, note = {2014, 甲第161号, application/pdf, 【目的】下顎窩および関節結節は顎関節の滑走運動の機能面で、咬合と関連し、 臨床上重要視されている。したがって、顎関節への機能的負荷は顎関節の 形態に影響し、その負荷は顎顔面形態、不正咬合の種類により異なる可 能性が考えられる。このような背景から、顎関節形態と不正咬合、顎顔面 形態の関連が検討されてきた。しかしながら、現在まで上下顎前歯歯軸、 咬合平面、Spee 弯曲を含めた顎顔面形態と下顎窩形態、下顎頭形態の 関連の詳細は明らかにされていない。 そこで本研究では、下顎窩および下顎頭形態と顎顔面形態の関連を、 顎関節断層X 線規格写真と側面セファログラムを用いて検討した。 【資料および方法】 松本歯科大学病院矯正歯科を受診したAngleⅠ 級13 名とAngleⅡ級 17 名の不正咬合患者女性30 名、平均年齢23.3 歳(18 歳~33 歳)を対象 とした。 除外基準はoverjet(-) overbite(-)、下顎の偏位が大きい症例、 下顎頭の変形および顎関節症状を認める症例とした。 顎関節の形態を解析するために、頭部軸投影X 線規格写真を用いて断 層角度と断層深度を算出し、顎関節断層X線規格写真を初診時に撮影し、 8 項目の計測を行った。また、顎顔面形態の解析のため側面セファログラム を初診時に撮影し、13 項目の計測を行った。 各計測項目の平均値と標準偏差を算出し、顎関節計測項目の左右差に ついてpaired-t 検定を行った。また、顎関節と側面顔面形態の関連を検 討するために、顎関節形態の計測項目を従属変数、顎顔面形態の計測項 目を独立変数として、統計処理ソフトSPSS Ver.11 を用いてステップワイズ変 数増減法による重回帰式を算出した。 【結果および考察】 左右の下顎窩、下顎頭の計測値に差は認められなかった。下顎窩の形 態については、従属変数condylar pass angle に対して独立変数 functional occlusal plane、depth of Spee curvature、overjet が有 意な正の相関を示し、前方運動時に臼歯部での咬合干渉を避けるため に、 矢状顆路角と上顎歯列後方斜面傾斜角およびSpee 弯曲の深さが 関連している可能性が推察された。 下顎頭形態については、従属変数height of condyle は独立変数 overjet、FMA と有意な負の相関を示し、従属変数antero-posterior width of condyle は独立変数SNB と有意な正の相関、U1-FH、 overjet と有意な負の相関を示した。すなわち下顎頭の垂直的高さは 下顎骨の垂直的な形とoverjet に関連し、下顎頭の前後的な幅は下顎 骨の前後的位置とoverjet に関連していることが示された。 【結論】 1.急な関節結節後方斜面傾斜角の症例では、functional occlusal plane が急でSpee 弯曲が深いことが示された。すなわち、下顎頭の運動に 関与する関節結節後方斜面傾斜角は、上顎歯列後方斜面傾斜角とSpee 弯曲が関連することが示された。 2.下顎骨の垂直的な形とoverjet は下顎頭の垂直的高さに関連し、下顎 骨の前後的位置とoverjet は下顎頭の前後的な幅に関連することから、Ⅱ 級1類ハイアングル症例は下顎頭が前後的垂直的に小さい傾向を示すことが 示唆された。すなわち、下顎頭の垂直的な高さと前後的幅が臨床的に下顎 骨の成長方向を予測する際の参考因子の一つとなる可能性が示唆された。}, title = {Angle I 級およびAngleⅡ級不正咬合者の顎関節形態と顎顔面形態の関連}, year = {} }