@phdthesis{oai:mdu.repo.nii.ac.jp:00002418, author = {Kaise, Kiyohito and 海瀬, 聖仁}, month = {2015-07-15, 2015-07-15}, note = {2014, 乙第029号, application/pdf, 本学では, 質の高い教育を行うために, 2 0 0 7 年度から毎年, 講義, 実習内容に関する学生の意識調査を行い, 学生教育へのフィードバックを図っている. 今回は, 松本歯科大学第4 学年の学生に実施している歯周病学模型実習における, 実習状況の把握, 実習内容の再考と改善のため, 学生に対して行った7 年間のアンケート調査の内容, および分析結果を模型実習の概要とともに報告する.アンケート項目は, 歯科保存学講座で独自に作成した13 項目であった. 各項目は回答を5 段階方式で評価し, 上位2 段階が占める割合を満足割合, 下位2 段階を不満足割合とした. また, 不満足度得点を算出し, これを指標として全項目間の相関関係を検討, さらに, 学生数との相関関係を検討した. 統計学的分析は,Pe a r s o n の相関係数の順位差検定を用いた.実習環境である班分け, 座席, デモ机に関しては, 学生数が多い年度ほど不満足割合が多く, デモが見づらい, インストラクターの指導が行き届かないなどの不満足な感想が多かったが, 学生数が減少した2 0 1 3 年度では減少した. 実習器材項目である模型の使いやすさにおいては,2 0 0 7 年~ 2 0 1 3 年度のすべてにおいて,満足割合が良好であったが,2 0 1 0 年度より,さらに不満足割合が減少した. これは, 同年度より模型を改善したことによるものと考えられる. インストラクターに関しては2 0 0 7 年~ 2013 年度,全項目( デモ,指導,指導レベル) において,満足割合が5 0 . 0%を超えていたため, 指導レベルは適切であったと思われる. 実習内容に関するビデオデモの項目においては, 2 0 0 7 年~ 2 0 11 年度において,不満足割合が高かったが,2 0 1 2 年度で満足割合の増加が見られた. これは, 実習中に新たなビデオを追加して流す改善をした結果と思われる.全項目間の相関では,「自分の座席の位置」と「実習帳」の相関係数が0 . 8 7 8 ,「ビデオデモ」の相関係数が0 . 8 1 8 で有意な相関が2認められた. 学生数が減少することにより, 自分の座席の周囲にゆとりができ, インストラクターの指導がより学生に行き届き,学生も実習に集中して参加できるようになり, 学生自身が, 実習帳やビデオデモの内容を理解するよう努めたためだと考えられる.また,「模型」と「実習帳」の相関係数が0 . 8 3 6 ,「ビデオデモ」の相関係数が0 . 8 4 2 で有意な相関が認められた. この理由として,模型構造を改善することにより,学生の扱い方への理解が深まり,実習帳, ビデオデモの内容をより理解でき, 有効活用できたためと考えられた.インストラクター間では,「インストラクターのデモ」と「インストラクターの指導」の相関係数が0 . 8 7 4 , また,「インストラクターのレベル」の相関係数は0 . 9 4 9 で強い相関が認められた.「インストラクターの指導」と「インストラクターのレベル」でも相関係数が0 . 8 9 8 で有意な相関が認められた. さらに,「インストラクターのレベル」と「実習帳」の相関係数が0 . 7 7 0で有意な相関が認められた. インストラクターの教育レベルが上がると同時に, 学生に対するデモ, 指導の教育レベルも上げることができ, 学生の理解度が上がることにより, 実習帳を有効活用できたと考えられた.さらに, 研究期間中, 学生数が大きく変動したため, 学生数と各アンケート項目の不満足度得点の相関を検討したところ,「自分の座席の位置」の項目が相関係数0 . 9 1 5 で, 最も学生数と有意な相関が認められた. さらに,「実習帳」,「ビデオデモ」においても有意な相関が認められた.また,「デモ机の位置」,「模型」,「OSCE実習」においては統計学的に有意ではなかったが, 学生数が増えると不満足度得点が高くなる傾向がみられた.これらのことから,学生数が実習環境,実習内容に大きく影響していると考えられる.どのような形態の講義, 実習においても, 常に教育方法の妥当性の評価, 問題点の抽出を行うことは必須であり, その一つの手法として, 学生を対象としたアンケート調査は有用な方略であると考えられた.}, school = {松本歯科大学}, title = {松本歯科大学における歯周病学模型実習に対する学生評価の解析と今後への展望}, year = {} }