@article{oai:mdu.repo.nii.ac.jp:00000069, author = {紀田, 晃生}, issue = {1}, journal = {松本歯学}, month = {Apr}, note = {application/pdf, 小児期には歯の外傷により脱臼や陥人といった状態を呈することが多く,歯が脱落した場合には歯根膜の可及的保存が患歯の予後を左右する重要な因子となる.歯根膜組織を可及的に保存するためには,口腔外環境における当該組織の保護を目的とした歯牙保存液の応用が必要不可欠であり,保護効果のほかに緊急時における入手の容易性や溶液の安定性が必要条件となる.そこで各種歯牙保存液が歯根膜組織に与える影響を解明するため,培養線維芽細胞の形態観察と生存率の推移について検討した.本研究ではティースキーパー「ネオ」(ネオ群:ネオ製薬工業株式会社),歯科用インプラント用抜去及び代用歯根保存液(保存群:第一薬品産業株式会社),北海道牛乳(牛乳群:明治牛乳社)を実験群とし,対照群には滅菌生理食塩液(生食群:大塚製薬株式会社)を用いた.マウス線維芽細胞株L929を96wellプレートに2×10^3cells/wellずつ播種し,10%仔牛胎児血清添加αMEMを加え,37℃,5%CO²下で24時間培養した.その後培養液を各種被験液に置換し,3,6,24,48時間後の細胞の形態観察を行った.また,細胞増殖および細胞の生存率をCell Proliferation KitII (XTT) Cat No.1465015(ロシュ・ダイングノスティックス株式会社)による呈色反応をMicroplate Readerで定量化して観察した.細胞の形態観察では保存群,生食群において6時間後から経時的に細胞数が減少する傾向がみられ,円形を呈する細胞が多く観察できた.また,細胞生存率は牛乳群,ネオ群の順に高い傾向が確認できた.なお,牛乳群では細胞生存率が48時間後でも高い傾向が認められた.培養線維芽細胞の形態観察と生存率の推移について検討した結果,歯根膜細胞の保護という観点から牛乳群,ネオ群の有用性が示された.しかしながら,歯牙保存液が歯根膜組織に与える影響は不明確であり,in vivoでの検索により有用な保存液と組成分を検討する必要性も推測できた.}, pages = {25--32}, title = {各種歯牙保存液が培養線維芽細胞に及ぼす影響}, volume = {37}, year = {2011} }